訪問支援について
RAYの訪問支援は、オンラインによる家庭支援をベースとしたうえで、「オンラインだけでは届きにくいケース」に限定してご提案するオプションの支援です。
訪問支援(アウトリーチ支援)×伴走型支援とは
アウトリーチ型支援は、近年文部科学省も有効性に言及している、家庭へこちらから出向く支援です。
「家から出られない/部屋から出られない」、「医療機関やSC(スクールカウンセラー)面談を強く嫌がる」など、“そもそも家から出られない”というご家庭に特に効果的です。
学校や医療機関から「連れて来てもらえれば…」と言われて止まっている段階を、支援者側が越えていくのがアウトリーチです。
こういうときに力を発揮します
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家・部屋から出ない/昼夜逆転が固定化している
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受診やSC面談に強い拒否がある
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対面場面になると不安・過覚醒が強く出る
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保護者だけが動き、本人のギアが入らない
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「やりたい気持ちはあるが、最初の一歩が踏み出せない」
私たちは家の中から一歩目を設計し、“明日の朝”に具体的に動ける環境を一緒に作ります。
オンラインだけでは届かないところへ
本人と直接向き合わない支援には、届かない限界があります。
親御さん経由の情報と、本人の本音や身体感覚には必ずズレが生まれます。
専門のカウンセラーによる訪問支援はそのズレを短期間で埋め、復学・再登校→継続登校→自立へつなぐための選択肢です。
訪問支援で解決できること
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本人の“いま”を直接把握:表情・反応・生活の様子を現場で確認
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その場で環境調整:朝起きる時間/夜寝る時間などの生活リズム・家庭内ルール・親御さんからの声掛け
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学校との連携:先生に協力していただきたい内容を本人からのヒアリングを元に相談・調整
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時間の短縮:オンラインでは数週間〜かかってしまう状況でも過去のケースを元に問題の根本(親子関係等)を分析し、無理なく大幅に復学までの時間を短縮
例)支援直後に訪問→登校意欲を内側から喚起→翌日登校再開→そのまま卒業、というケースも複数あります。
訪問支援が検討されるケース
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不登校が3か月以上続いている
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親子関係がこじれ会話がほぼない/言えば言うほど拗れる
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他機関でオンライン中心の支援を受けたが進まなかった
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発達特性(ASD/ADHD など)や身体症状(起立性調節障害・過敏性腸症候群 など)の影響が強い
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時間的な猶予がない(例:あと3日休むと留年 等)
オンラインだけで到達できるケースと、訪問がないと難しいケースは、実務上はっきり分かれると考えています。
訪問支援で実際に行うこと(例)
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ご家庭での面談・ミニアセスメント(分析のフィードバック)(本人・保護者)
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登校時の朝のリズム(起床〜家を出る)を一緒に作り直す
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学校と段階的復帰プランを具体化(情報共有・合意形成・記録)
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その場の声かけ/関わり方をコーチング→再現性のある対応例を実演
(問題例)朝起きてこない・学校に行きたくない・勉強する意味がわからない・人と話すと疲れる
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週次オンライン伴走で効果測定→調整(訪問と組み合わせて前進)
訪問支援とは
アプローチの核:伴走型支援
当センターでは「1人で頑張らなくて大丈夫。隣を一緒に走るよ」を合言葉にした伴走型支援を行っています。
訪問支援+ミニアセスメント→復学・再登校の意思喚起→段階復帰プランを本人と計画→週次伴走のサイクルで復学・再登校→継続登校→自立までをスムーズにつなぎます。
ラポール(信頼関係)を“構築”する
信頼関係は「なんとなく仲良くなる」ことで偶然できるものではありません。
目的意識をもって対話し、適切なステップで関わることで、意図的に構築していくものです。
当センターでは、公認心理師監修の育成プログラムに基づき、
「心理的専門性」と「子どもの関心に本気で関心を持つ姿勢」の両方からラポールをつくります。
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事前に、年齢・特性・好きなもの・苦手なものを保護者の方から丁寧にヒアリング
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そのうえで、ゲーム・アニメ・動画・趣味など、子どもにとって自然に話せるテーマを“共通言語”として準備
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初回訪問では、勉強や登校の話から入るのではなく、「話していてホッとできる時間」を意図的につくる
よくある「表面的な話し合わせ」ではなく、実際に子どもが日常で使っている言葉・世界観を理解したうえで対話に入ることで、「この人には本音を話しても大丈夫かもしれない」という感覚を早期に育てていきます。
一般的な現場では、子どもから
「ゲームのことも知らない人とは遊べない」
「とりあえずオセロだけやらされるのはしんどい」
といった本音が出ることも少なくありません。
当センターでは、そうした“最初の壁”をできる限り取り除いた状態から関わりを始めることを重視しています。
信頼関係がもたらす効果
信頼できる大人がそばにいることで、子どもは「友達・勉強・先生」といった“回避の対象”に、
ひとりで立ち向かわなくてよい状態を手に入れます。
それにより、
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「怒られるからやる」「取り上げられるから動く」という外側からの圧力ではなく
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「この人と一緒なら少し頑張ってみてもいい」という内側からの動機
を起点に、少しずつ起床・外出・登校といった行動の変化を積み重ねていくことができます。
結果として、再不登校や親子関係の悪化といったリスクを可能な限り低い水準に抑えながら支援を進めていきます。
それぞれの専門性を生かした
「学習・受験サポート」と内発的動機づけ
当センターのカウンセラーは、全員が不登校からの復学支援カリキュラムを修了しています。
そのうえで、それぞれの得意分野(学習支援・受験対策・英語・コーチングなど)を活かしながら、
復学・再登校→継続登校→自立までを一貫して支えます。
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学習・受験サポート
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テストや受験からの「逆算スケジュール」
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15〜25分単位の小さな学習ブロックに分けたプランニング
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提出物や出席状況と連動させた「学校復帰プラン」の共有
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内発的動機づけ
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「本当はどんな自分でいたいのか」「どんな人生を送りたいのか」を対話で言語化
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その言葉を、勉強・部活・友人関係など具体的な行動に翻訳
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失敗体験や人の目が気になる感覚を整理し、「やらされる」から「自分で選ぶ」へシフト
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これらはすべて、公認心理師監修の育成プログラムと定期的な面談スーパービジョンにもとづいて運用されています。
※各カウンセラーの詳しいプロフィールや支援スタイルは「カウンセラー紹介」のページでご覧いただけます。
学校・医療との連携
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共有書式での情報提供/合意形成
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段階登校プランの共同作成(担任・生徒指導・SCと調整)
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医療・行政との役割分担を明確化(当センターは薬物治療は行いません)
当センターのアウトリーチの知見は、自治体・関係機関へ情報提供を継続しています。
よくあるご質問
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Q1.「ただの遊び相手になってしまいませんか?」
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A.
その懸念はもっともです。
一般的な支援では、「まずは信頼関係をつくること」がゴールになってしまい、
結果として“遊び相手”のような関わりで止まってしまうケースも少なくありません。 -
当センターでは、ラポールの形成はあくまで通過点です。
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訪問の初期には、「安全に一緒に過ごせる相手」になることを意図して関わり
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そのうえで、起床・外出・登校・学習といった具体的な行動指標を設定し
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「どこまで進めたか」「どの部分で止まっているか」を毎回確認しながら進めます。
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「楽しく話せるようになった」で終わらせず、行動が実際に前に進んでいるかどうかを必ず一緒に見ていくのが、RAYの訪問支援の特徴です。
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Q2.「うちの子は人付き合いが苦手で、訪問支援のハードルが高いと感じています」
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A.
これまで訪問支援を行ってきたお子さんの多くが、「人付き合いが苦手」「初対面は緊張する」と話していました。 -
人付き合いが苦手なことと、人間そのものが嫌いなことは、似ているようで違います。多くの場合、子どもの中には「本当は誰かと繋がりたい」という気持ちが残っていますが、過去の経験や失敗の痛みから、その一歩を自分だけでは踏み出せなくなっています。
当センターでは
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事前のヒアリングで、お子さんの興味・関心・苦手なことをできる限り把握
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初回訪問では、「評価されない・怒られない」安全な関わりからスタート
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対話に慣れてきたタイミングで、少しずつ「起きる時間」「外に出る頻度」など行動の話題へ拡げる
といったステップで関わります。
人付き合いが苦手なお子さんほど、「分かってくれる大人」との出会いが大きな転機になることが多いのが実感です。
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Q3.「訪問支援がないと、学校に行けない子になりませんか?」
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A.
当センターの目標は、訪問支援に限らず「終わりのある支援」です。「訪問がないと動けない」状態をつくることは、むしろ避けたいと考えています。
そのため訪問支援は、不登校からの復帰が確認できるまでの立ち上がりの期間に重心を置き、登校が安定してきた段階からは、訪問頻度を段階的に減らし、最終的には家庭とお子さんだけで回せる状態を目標にプログラムされています。
支援の初めから、「どこで訪問を減らし、どこで終わりに近づけるか」という出口を見据えた設計を行い、依存ではなく自立につながる訪問支援になるよう意図して関わります。
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Q4.「プライバシーの取り扱いはどうなりますか?」
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A.
訪問支援を含むすべての支援において、記録は最小限・目的限定で管理し、不要な情報共有は行いません。 -
ご家庭・お子さんに関する記録は、支援の質を保つために必要な範囲に限定します。
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学校への情報提供は、事前に保護者と合意した内容・範囲に限って行います。
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医療機関・行政との連携が必要な場合も、役割分担と情報共有の範囲を確認したうえで進めます。
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プライバシーの保護と守秘義務については、
公認心理師法第41条に基づく守秘義務、親の会・自治体との連携実績などを前提に適切な管理体制を整えています。
まずは“来所不要”の一歩から
「自分から助けを求められないからこそ、こちらから手を伸ばす」これが訪問支援の根幹です。
「立ち止まっている理由」が家の中にあると感じたら、お気軽にご相談ください。
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