top of page
  • 執筆者の写真こまち先生

GW明けに不登校が増える理由と対応方法

本記事を書いているのは『こまち先生』こと不登校解決支援センターRAY代表理事の辻です。


・(一社)家庭教育支援センターペアレンツキャンプにて、東京支部室長を歴任。

・家庭教育アドバイザー、復学支援カウンセラーとして親子関係の改善や復学支援に従事。

・SNSでは『こまち先生』として活動し、総view数は60万を突破!


毎年5、6月は不登校になるお子さんが急増する時期です。

今回はその理由と対応方法について書かせていただきます!





▼この記事を読んでわかること




GW明けに不登校が増える理由

GW明けから6月いっぱいは年間で2番目に不登校のお子さんが増える時期です。

その理由を考えるために、まず3番目に急増する時期である4月の理由についてご紹介していきます。


4月、進級や進学によりほとんどのお子さんが期待と不安が入り混じった気持ちで新たな年度を迎えます。

新しい学校、クラス、先生、友達、授業、役割などなど、細かく上げればきりがないほどの環境変化が訪れ、それに対しお子さんは適応しようと努力します。


しかし、適応しようという環境が『お子さんにとって』ハードルが高い場合、新学期初日を迎えた次の日にお休みが始まってしまう、あるいは一週間程度頑張ったけれど翌週からお休みするようになったというケースが後を絶ちません。


『お子さんにとって』という部分を強調するのは、そのきっかけが親御さんから見るととても些細なことに見えがちだからです。

「怖い先生が居た」、「苦手な授業がある」、「友達に嫌なことを言われた」、「朝起きられない」、「お母さんと離れたくない」、「新しい教室や先生が不安」など、細かくあげれば枚挙に暇がないくらい多くの事柄に対して不安や恐怖、緊張を抱えるお子さんがいます。


HSPなどの気質や性格が影響して不安を感じているケースも多いのですが、それ以外にもお子さん自身の自立課題が影響しているケースが散見されます。


自立課題とは家庭で失敗する経験や叱られた経験が少ないまま育つことにより、年齢相応の自己解決能力が育っていないといった状況を指します。


子どもが自らの考えで行動する前に親御さんから解決策を提示されていることが多かったり、そもそも問題自体に出会わないように先回りする対応が多かったご家庭などでよく見られます。


宿題終わったの?」、「歯磨きはした?」、「もう寝ないと明日起きられないよ」、「準備は前の日に終わらせておきなさい」、「帰ってきたらまずお弁当箱と水筒を出しなさい」、「ここに置いてたら制服しわになっちゃうでしょ」などなど。


もちろん年齢によっては適切に干渉してあげないといけない事柄もありますが、多くのケースで「言わないとこの子はできないんだ」と親御さん自身がお子さんの能力を過小評価してしまっている場合がみられます。


その結果、自分で解決すべき課題を親御さんに解決してもらうことが増えてしまい、自己解決能力や適応能力といった自立に必要な能力が年相応に備わっていないケースが散見されます。


年齢が小学校4年生であったとしても、自立年齢が小学校1年生程度しかないお子さんはよく「学校が怖い」と言います。


想像してみてください。4年生のクラスの中に1人だけ1年生のお子さんが居る姿を。

みんなが楽しそうに過ごす中、自分だけが少し違うという感覚や不安を募らせて過ごせば誰だって学校が怖いと思って当然です。


こういった自立課題を抱えるお子さんが4月早々に学校をお休みし始めてしまうケースが毎年散見され、なんとか適応しようと必死にもがき努力してきたお子さんがGWの連休で一気に燃え尽きてしまうのがGW明けに不登校が増える大きな要因です。


これは小学生だけではなく中学生でも同様です。

特に中学生の場合は新しいクラスや学校でうまく友達関係を構築することができず、人間関係疲れや友達がなかなかできない状況に対する嫌気でGW明けにお休みが始まってしまうケースが散見されます。


友達を作りやすい子、にくい子という意味で本人の気質が影響してくるのは間違いありませんが、こちらもこれまでの親子関係が友達関係に影響を与えているケースが散見されます。



学校を休む兆候


こういった背景を踏まえてお子さんの様子を見ていくと、GW明けから不登校になるお子さんにはいくつかの兆候が見られます。


大きくは以下の二つです。


・無気力・不安といった様子が強い

・客観的にみて頑張りすぎている


無気力・不安な様子とはそのままの意味で、朝起きてもしばらくぼーっとしたような様子が続いたり、学校から帰ってきても宿題や翌日の準備を全くしない様子が続いたり、「楽しくない」、「なんで学校はいかなきゃいけないの?」といった発言が増えたりする様子を指します。


また、それとは逆に頑張りすぎている様子が見られる子も少し注意が必要です。

4月から塾、委員会、習い事、部活など役割や活動を担い過ぎていたり、日常的な勉強に対して取り組む姿勢がストイックすぎたり、自分への負担が大きくても友達の予定に合わせて遊ぶことが多かったり、親御さんの目から見ても「最初から飛ばし過ぎじゃないかな」と少し心配になるような頑張りを見せる状況です。


こういった状況は周りから与えられて始めることもあれば、自ら望んでその環境に身を置こうとすることもあります。


しかし、実際に始めてみると思ったよりそれらの活動が大変で日常に自分の時間が無くなったり体力、精神力的にしんどい思いをすることが多々あります。


その壁を乗り越えて大きく成長していく子ももちろんいますが、乗り越えられずに燃え尽きてしまい「バーンアウト型」の不登校になるお子さんも多いのです。


「最初は1日だけ休むつもりだった」


お子さんのカウンセリングを行った際、このタイプのお子さんは「ちょっと小休止がしたくて軽い気持ちで休んだ」と話すことが多いです。

実際こういった状況であれば私も休むのを勧めるでしょうし、実際親御さんからしても「たまには仕方ないね」といった形でお休みを認めるケースがほとんどです。


家庭でできる対応方法

GW明けから6月いっぱいくらいまでは上記の理由による不登校が急増します。


特にバーンアウト型の場合は『休んだ後にどう復帰するのか』『復帰してからの生活をどう変えるのか』この二点を相談しないままにしておくとずるずるお休みが長引いてしまうケースがとても多くみられます。


必要なのは休憩とともにその後の環境を変えることです。

どうしても体力的に辛いのなら部活は一旦お休みすべきでしょうし、帰宅後すぐに塾へいく生活が辛いなら休会すべきでしょう。委員など役割を変えられないものは仕事内容を相談させてもらったり、友達関係についてもその関わり方から相談を行うのがベターでしょう。


バーンアウト型ではなく、自立課題の面を強く感じられる場合『過保護・過干渉型』『母子分離不安・母子依存型』の可能性が高いため、家庭内で自立を育む対応を行うことがカギでしょう。


これまでの成育背景を見直しながら、まずは自分でできることは自分で行わせるといったスタートが無難です。

RAYのホームページでは『タイプ別不登校』や事例の紹介を行っていますので、併せてご覧いただければ幸いです。


▼支援が気になった方はこちらをクリック!無料インテークカウンセリング実施中です!




▼いつも応援ありがとうございます!参考になった方はこちらもポチッとお願いします(^^)
























閲覧数:156回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page